世界最大の経済大国であるアメリカは、IT産業でもトップを走る国です。Google、Apple、Facebook、Amazonなどの世界を代表するIT企業が生まれたように、多くのITサービスがアメリカで生まれています。今回はそんなアメリカのIT市場やアメリカ人エンジニアの特徴・仕事観を紹介します。
目次
人気のあるアメリカ人材
アジア圏の人材と比べて、日本で働くアメリカ人はまだまだ少ないのが現状です。しかし、グローバル化の観点から、英語ネイティブであるアメリカ人は日本企業にとって人気の高い人材です。また、アメリカではエンジニアの職種に対して明確な採用基準が設けられているため、高いスキルのある人しかエンジニアになることはできません。そのため、アメリカ人エンジニアを採用すればそのまま即戦力として活躍することが期待できます。
では、アメリカ現地のIT業界はどのような動向になっているのか解説します。
アメリカのIT業界
教育
アメリカでは、IT人材の教育に非常に力を入れています。2015年に「Computer for all」という政策が始まり、IT教育のイノベーションが始まりました。現在教育の現場では、学習管理システムをはじめとした最新の技術、サービスが積極的に導入されています。
また、政策の中には、コンピューターサイエンスを義務教育の必須科目にする内容が含まれています。小学生のときから、プログラミング教育サービス「Code.org」を用いてIT技術を学ぶ機械が与えられます。教室内ではパソコンやタブレットを使うのが日常となっており、宿題の管理や教師との連絡もインターネット上で行います。
業界
カリフォルニア州沿岸部にあるシリコンバレーは、エンジニアにとって非常に魅力的な場所です。多くの有名企業・スタートアップ企業が集まっているため、世界中のエンジニア・起業家が訪れます。シリコンバレーがIT業界に与える影響力は強く、今でもスピード、資金力の面でIT産業のトップを走っています。
一方で、アメリカのIT業界では、深刻な人材不足に陥っています。JETROが2018年に公表した「米国におけるテック人材に関する動向」によると、今後アメリカ国内では毎年10万人のIT人材が必要なのに対し、2018年時点では6万人しか供給することができていません。
人材不足の理由として、大学でコンピューターサイエンスを専攻した一部の学生しかITエンジニアになれないことが挙げられます。アメリカの企業には日本のような新卒を採用するといった概念はなく常に即戦力となる人材を求めます。そのため企業は、学生に対して大学で何を専攻したかを非常に重要視する傾向にあり、コンピューターサイエンスを専攻した学生しか採用しないのです。
アメリカ国内の人手不足、中国やインドなどでIT産業が急激に発展していることを理由に、近年では世界各国の優秀なエンジニアを迎えようと、採用に力を入れる企業が増えています。しかし、世界各国から優秀な外国人を採用しようとも、就労ビザ改革などから、就労ビザを更新できない状況が続いています。人材不足から、近年ではインド系のアウトソーシング企業と契約を交わし、インドから低賃金で派遣社員を雇う企業が増えています。
給料
エンジニアは、アメリカ国内で平均年収が一番高い職種群です。アメリカの平均年収が500万円ほどなのに対し、エンジニアの平均年収は1200万円ほどと言われています。シリコンバレーでは年収2000万を超すエンジニアも多く、人材不足も伴ってエンジニアの給与は上がり続けています。
アメリカ人の特徴・仕事観
能力主義
前述したように、アメリカでは新卒での一括採用といったシステムはなく、即戦力となる人材が求められています。また、社内で不必要とみなされたら、すぐに解雇されてしまう環境にいます。そのため、日本の伝統的な終身雇用形態とは反対に、能力主義の仕事観を持っており、結果を非常に重要視します。
また、仕事に対しては自分から積極的に手を挙げてチャンスを取りにいくことが多いです。能力主義の仕事観を持っているため、自分で結果を残そうとするチャレンジ精神を持ち合わせています。
そのため、アメリカ人を採用する際には、失敗しても責めるのではなく、チャレンジしたことを評価するような社内文化を作ることをおすすめします。
昇進・昇格がなければ転職する
アメリカ人は生涯の転職回数が平均で11回とも言われており、キャリア形成において一つの会社にこだわり続けるということはありません。平均の勤続年数は3年ほどと、日本の終身雇用のスタイルとは真逆にあると言えそうです。
転職の理由はより良いポジションと待遇を求めるからです。アメリカ人にとって、転職は昇進・昇格とほぼ同じような意味になります。アメリカでは即戦力としての人材が企業から求められているため、自分の職種においてスペシャリストになることが必要となります。そのため、職種を変えることはまれで、一つの職種で専門性を徹底的に極めます。会社で経験を積み、その経験を活かして自分の職種の専門性を武器、より給料の高い職場に移っていくのです。
アメリカ人は、自分のキャリアプランについて明確な意思・目標を持っていることが多いです。アメリカ人を採用したい場合には、「〇〇を達成すると昇格する」といったように具体的な形で求人票を書くといいでしょう。
自分の意見をはっきり伝える
アメリカ人は、「意見を表明しないのは意見がないのと同じ」という考え方を持っているため、自分の意見をしっかりと伝えることが多いです。明確な表現を好み、伝えたい情報は全て言語化して話す特徴があります。これは日本に顕著な「言わなくても伝わる」といったハイコンテクストの文化とは異なるコミュニケーション方法です。アメリカ人を採用する際には、日本人とのコミュニケーション方法の違いを理解しておくことが重要です。
また、日本人に特有の「空気を読む」ことを重視せず、「Yes」「No」をはっきりと伝えます。遠慮して、ものを言わないといったことは無いため、日本人社員にとって良い刺激となります。会社内の雰囲気を変えたいと考えている企業は、アメリカ人を採用するのも一つの手となりそうです。
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まとめ
IT産業のトップを走るアメリカは、現在エンジニアの教育に力を入れています。アメリカ国内でエンジニアに払われる給料は日本よりも高いことが多いですが、「日本文化が好き」「アニメが好き」といった理由で来日するアメリカ人も多くいます。また、シリコンバレーの影響を受けるアメリカ人エンジニアの採用は、日本企業でも即戦力として活躍することが期待できそうです。ぜひアメリカ人エンジニアの採用を検討してみてはいかがでしょうか。
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