外国人材を直接採用できるチャットアプリ「jobchain」提供開始

jobchain株式会社は9月9日、外国人材を直接採用できるチャットアプリ「jobchain」のiOS版を同日より提供開始したことを公表した。

同サービスでは、企業の採用担当者と外国人材が直接やりとりすることで理解を深めながら、外国人材を採用することができる。履歴書の請求、書類選考、オンラインの面接実施、オフライン面接の日程調整、内定通知といった一連の採用業務はチャットボットで完結できるため、メールや電話を必要とせず、効率よい採用を実現できる。

jobchain

そのほか、求人情報に成果報酬型広告費(アフィリエイト)を設定できる機能を備える。同機能では、インフルエンサーがWeChat、Weibo、facebookなどのSNSフォロワーに情報をシェアするインフルエンサーマーケティングによって、在日・海外在住の外国人材の友人や知り合いのネットワークへ拡散することで採用を支援する。成果報酬型広告費が高額であるほど、拡散率が高くなり、インフルエンサーのシェアリングを通じて採用が成約した場合、紹介者が成果報酬型広告費を受け取ることができる仕組みとなっている。

インフルエンサーマーケティング

また、求人企業だけではなく、仲介業者にあたる人材紹介企業、技能実習生の監理組合、特定技能1号の登録支援機関なども、追加料金をかけずに求人情報を掲載することができる。

料金は、登録料、利用料、求人出稿料がそれぞれ無料となっており、採用が決定した場合に月収の10%を手数料として支払う完全成果報酬制だ。また、インフルエンサー拡散機能における成功報酬型広告費は企業が自由に設定できる。

​jobchain社のチームメンバーは早稲田大学と東京大学の卒業生かつ、日本の大手企業で3年以上の勤務経験がある在日中国人で構成されている。2014年にNPO法人として発足後、4年間連続で東京都庁、新宿区、世田谷区に助成事業として認定された。「jobchain」のサービスは東京都助成事業として展開を始め、事業拡大のため株式会社化した。

同社は今後、AIチャットボット機能を強化し、書類選考やSPI審査の自動化や、5G環境におけるリアルタイム同時通訳機能の開発、双方評価機能、電子決済サービスを提供し、個人間送金、給与受領、資産管理などの機能を追加する予定を表明している。また、サービス開始から5年で、5万社の企業、50万人の外国人材の登録を目指すと意気込みを示す。

【コーポレートサイト】jobchain|仕事をつなぐ
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