職業紹介事業などを手がける株式会社プッシュオンは5月21日、新たな在留資格「特定技能」に特化したオンライン就職マッチングサービス「特定技能ナビ™️」の提供を同日開始したことを公表した。
「特定技能ナビ™️」は、採用が決まると企業側から仲介手数料のみを受けとる成果報酬型サービスだ。企業が同サイトに職種、職務内容などの必要事項を登録すると、プッシュオン社が現地語に翻訳してくれるため、企業は無料で詳細な求人票を掲載できる。現在はベトナム語のみ対応しており、随時言語を追加予定だ。なお、言語や煩雑な手続きに悩んでいる企業へ向けては、無料翻訳サービスに加え、各種手続き、入国前後の支援等のサポートサービスも有料にて用意している。
プッシュオン社は同サービスを提供開始した理由として、外国人材が日本で働くための構造に問題があることを挙げた。これまで日本企業が発展途上国の外国人材を雇う場合、現地の送出機関を通して求人する方法しかなく、求職者は限られた選択肢のなかで仕事を探すしかなかった。そのため求職者は、ブローカーに法外な手数料を請求されたり、事前情報とちがう業務内容で働かされるなどのトラブルに巻き込まれる問題が発生していた。
そこで同社は、外国人労働市場の正常化をめざすべく、「特定技能ナビ™️」で求人情報をオンラインで開示するとともに、人材を求めている企業だけでなく人材紹介会社からの求人も受けつけることで、情報をオープンかつ公正なものへ改善するとしている。
日本では「特定技能」の新設を機に、人材紹介や雇用サポートなど、外国人材を雇用する企業に向けたさまざまなサービスが発表されている。外国人材の雇用を検討しており、言語やビザ等の手続きに不安のある企業の方は「特定技能ナビ™️」など、採用前後のサポートも請けおっているサービスを利用してはいかがだろうか。
【ウェブサイト】特定技能ナビ™️|特定技能に特化した求人・求職サービス