求人サイト「オールジョブスジャパン」に外国人材とのミスマッチを防ぐ通勤時間検索等の新機能追加

在留外国人の採用に特化した人材ベンチャーの株式会社エムティックは5月30日、同社が運営する求人サイト「オールジョブスジャパン」に3つの新機能を追加したことを公表した。

新機能は「通勤時間の検索機能」「メッセージのやり取り、サイト内の言語表示・入力の10か国語対応」「応募者のプロフィールビデオ登録機能」だ。

1つ目の通勤時間の検索機能については、同社の調査により、早期退職の原因の上位に勤務地が遠いことがあがったことから、就職時のミスマッチを防ぐために同機能を実装した。そして2つ目の10か国語への対応言語の拡大はインドネシアやベトナム等のアジア圏の求職者や南米の求職者に対応するため、最後に3つ目のプロフィールビデオ登録機能については、応募者の雰囲気や日本語レベルを事前にわかるようにするため追加した。

同社サービスに登録済みの外国人求職者794人へのアンケートによれば、日本では「仕事探しに関する情報が少ない」「母国語で表示される求人サイトがなく仕事情報を理解しづらい、母国語で面接までのやり取りができないので大変」といった声があったという。特に、前の職場を辞めた理由についての質問に対する回答の1位は給料、そして2位が勤務地までの距離、3位が人間関係だったといい、外国人は日本での土地勘がないことから、勤務地までの距離を把握しきれないことも職場に定着しない要因につながっていたという。

また、国内で働く146万人の外国人労働者の出身国は多岐にわたり、厚生労働省の「「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(平成30年10月末現在)」によれば、1位中国389,117人(26.6%)、2位ベトナム316,840人(21.7%)、3位フィリピン164,006人(11.2%)、4位ブラジル127,392人(8.7%)、5位ネパール81,562人(5.6%)、6位オーストラリア+ニュージーランド77,505人(5.3%)、7位韓国62,516人(4.3%)、8位インドネシア41,586人(2.8%)、9位ペルー28,686人(2.0%)(その他171,253人を除く)となっており、ベトナム、インドネシア、南米諸国の伸び率が大きくなっている。これらをふまえ、ミスマッチを防ぐための多言語化の必要性から、英語、日本語、中国語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語、ベトナム語、ミャンマー語、インドネシア語、タイ語の10か国語に対応した。

【ウェブサイト】オールジョブスジャパン
【コーポレートサイト】株式会社エムティックホールディングス