ソニー銀行、在留外国人が口座開設から取引までを簡単に行える新サービスを開始

ソニー銀行株式会社は3月30日、在留外国人の方が口座開設から取引までを手軽に行える新サービス「English online banking」の提供を同日より開始したことを公表した。

本サービスでは、OCR(手書きや印刷された文字を、イメージスキャナやデジタルカメラによって読みとり、文字データに変換する光学文字認識機能)を活用した在留外国人向け口座開設アプリを導入するなど、シンプルな手続きを実現している。アプリはすべて英語で、チャットやメールでの相談も可能だ。

法務省が公表する「在留外国人統計(旧登録外国人統計)統計表」によると、日本における在留外国人は、2019年6月時点で282万人と前年同月比で7.3%増加しており、今後も増加することが見込まれてる。その一方で、ソニー銀行が在留外国人を対象に実施したインターネット調査(*1)によると、6割以上の在留外国人が日本の銀行での手続きに不満を感じたと回答している。具体的な内容としては、「手続きに必要な情報・モノ(印鑑など)が多すぎる」「言語サポートが不足している」ことが上位にあがっていることがわかった。

こうした社会的背景や在留外国人のニーズを踏まえて、円・外貨預金、振り込み、外貨送金、デビットカードなどの商品・サービスをOCRを活用して手軽に利用することができる「English online banking 」の提供開始に至ったとしている。

現在、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大に伴う入国規制措置により新規入国者数は大きく減少しているが、このような在留外国人のニーズに応えるサービスは今後ますます求められていくだろう。

【出典(*1)】「在留外国人を対象とした日本の銀行に対する意識調査」(2020年3月23日 ソニー銀行調べ)
【参照サイト】english online bankingサービスサイト