外国人留学生の動画を閲覧して採用できるアプリSmartOffer(スマートオファー)提供開始

株式会社アクセスグループ・ホールディングスの事業子会社で、採用広報事業を展開する株式会社アクセスヒューマネクストは9月26日、外国人留学生向けダイレクトリクルーティング就活アプリ「SmartOffer(スマートオファー)」の提供を開始した

スマートオファーは、同社が6月1日にリリースした日本人学生向けアプリ「SCOUT」をもとに、外国人留学生向けに機能を整備し、新たなアプリとしてリリースするもの。同アプリでは、外国人留学生が登録する動画等のプロファイルを企業が閲覧することで、直接採用オファーやインターンシップ等へ誘導できる。これにより、企業は写真や自己PRの文章だけでは受け取ることができない外国人留学生の印象を把握しながら採用活動を実施できる。

料金形態は、企業が「オファー」を出した学生が入社した時点で紹介料が発生する課金体系のほか、留学生の企業への在籍期間中に最長2年間一定料金を毎月支払う課金体系を選択できる。

同社によると、日本での就職を希望する外国人留学生は年々増加傾向にあり、外国人留学生の就職を目的とした在留資格変更許可申請は2017年には約22,000人以上となっている。一方、外国人留学生の6割以上が日本において就職を希望しながら、3割程度の就職率に留まっているのが現状だ。

これは、外国人留学生が日本の就職活動に関する知識や情報が少なく、就職活動のプロセスについて十分に認識できていないことに加え、知っている企業や有名企業のみに応募することや、応募を検討している企業が外国人留学生を採用しているか否かが不明であること、どの企業にアプローチすればよいかがわからないことなどが要因とされている。一方、外国人留学生の採用を希望する企業では、語学力、スキルなど、採用条件を明確に設定している傾向があるなか、求める条件に合った人材をみつける手段がないといった課題がある。また、外国人留学生が大都市に集中していることから、地方の企業では大都市に比べて外国人留学生の採用が困難な状況にある。

こうした課題を抱える企業の人事担当者は、これらの課題を解消する可能性のある同アプリの活用を検討してみてはいかがだろうか。

【サービスサイト】SmartOffer
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