アデコ、外国籍のエンジニア派遣サービスを開始

アデコグループの日本法人であり、総合人事・人財サービスを手掛けるアデコ株式会社(以下、アデコ)は、同社が提供するエンジニア派遣事業ブランド「Modis」で、日本で働く外国籍エンジニアの派遣サービスを開始すると発表した。

2016年に経済産業省が発表した「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」では、現在で17.1万人ものIT人材が不足しており、2030年には最大で78.9万人のIT人材が不足すると予測されている。

国内の労働市場全体としては、2019年4月1日に改正入管法が施行されたことにより、外国人材の活用を推進・支援する動きが活発化している。一方で、外国人材の受入企業側としては、受入や定着に向けた教育や手続きなどのソフト面に整備の遅れが見られ、課題となっている。

また、雇用される外国人材側としては、日本独特の企業文化や商習慣、生活環境になじむことができないという課題を抱えるケースもあり、職場定着が難しくなってしまうことも少なくない。

本サービスでは、アデコが外国籍のエンジニアを無期雇用の社員として雇用し、エンジニアの希望に沿ったキャリアを実現できるように就業支援を行うという。具体的には、英語が堪能でかつ文化的ギャップに詳しい専任担当者がサポートを行う体制を整え、キャリア開発だけにとどまらず、就労ビザなどの手続き関連、職場や生活環境に関する悩みに対してもサポートを行う。

なお、キャリア支援という面では、エンジニアが母国や日本以外の他国でキャリアを継続したいと希望した際には、Modisのグローバルネットワークを活用することで、日本以外の国での就職もサポートする予定だ。

【参考ページ】IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果