帰国できない外国人技能実習生に対し、別職種への再就職認める

出入国在留管理庁は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、実習期間を終えたものの帰国できない外国人技能実習生を支援するため、2020年9月より別の職種への再就職を認める方針を示した。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、実習の途中で解雇された外国人技能実習生は、2020年4月から国内の企業などに最大で1年間、再就職できるようになっている。既に実習を終えた場合は、帰国が困難であれば同職種に限り就労継続が可能であったが、新たな働き口が見つからないことが多いことを踏まえ、異業種への再就職を認めることとなった。

また、2021年9月1日からは、東京四谷の「外国人在留支援センター」に14の言語に対応した専用のフリーダイヤルを開設。技能実習生などからの就職や在留申請手続きなどの相談を受け付けるということだ。

森法務大臣は、「安心して日本に在留できる環境を構築することは大変重要であり、外国人に寄り添った支援に力を入れたい」と述べている。

外国人技能実習生の異業種への転職が可能になることで、安心して在留できることに加えて、就労先が見つかっていない技能実習生にとっても、働き口の確保がしやすくなるだろう。

【参考URL】帰国できない外国人技能実習生に別職種への再就職認める