特定技能外国人材が企業へ望む福利厚生1位は「資格取得などキャリアアップ支援」、PERSOL Global Workforce調べ

総合人材サービスのパーソルグループ傘下で、外国人材に特化した人材サービスを提供するPERSOL Global Workforce株式会社は、日本企業への内定が確定している特定技能の外国人材を対象に、日本企業への就業について調査を行い、その結果を発表した。以下は本調査結果の一部である。

Q. 就業予定の企業から提供してほしいサポート・福利厚生はなんですか?

企業に提供してほしいサポート・福利厚生として1位に「今後のキャリアアップのための支援」、2位に「日本語向上のための定期的な研修」が挙がった。自身のスキルアップや成長のため、日本企業に支援を求めていることがわかった。

Q. 複数の企業から内定が決まった際、入社を決定するポイントは何ですか?

複数の企業で内定をもらった場合、どの企業に入社するか決めるポイントとして、「キャリア支援など成長支援の有無」が1位に挙がった。一方で「給与」は3位にとどまっている。こちらの結果からも自身のスキルアップ、成長を重要視していることがわかる。

Q.日本で生活するうえで一番心配していることはなんですか?

日本で就労するにあたり、一番心配している点として「文化の違い」、2位に「日本語でのコミュニケーション」が挙がった。特定技能の在留資格を持った多くの外国人材が母国を離れ、異国の地で生活していくことに不安を感じているようだ。

Q.入国(日本への渡航)に関する不安なことはありますか?

半数近くの特定技能外国人が「新型コロナウイルス感染症の影響による入国時期の延期」に不安を感じていると答えた。また、「隔離期間中の暮らし」「新型コロナウイルスの感染拡大」が続いた。すでに内定が決まっているものの、来日することができるのか不安を抱いており、来日後もコロナの影響で生活を不安視する方が多いようだ。未だ新型コロナウイルス感染症の影響が大きいことが窺える。

Q. 特定技能の在留期間が終わってからどんなキャリアプランを考えているか教えてください

在留資格「特定技能」の在留期間が切れた後も、多くの外国人が「日本で永住したい」「永住は考えていないが、もっと長く働きたい」と、日本にそのまま在留することを検討している。
※PERSOL Global Workforce調べ

調査概要

【調査期間】
2021年7月26日~2021年8月6日まで(日本時間基準)

【調査方法】
インターネット調査

【調査対象】
日本企業に内定が決まったがまだ来日していない「特定技能」在留資格の外国人材

【有効回答数】
145

本調査結果から、特定技能の外国人材が自身の成長やスキルアップを重要視していることが判明した。人手不足が続く日本において、優秀な外国人材の採用は多くの企業にとって重要なポイントとなる。本調査結果をふまえ、外国人材のキャリアに対するニーズをとらえ、採用戦略に組み込むことが重要となりそうだ。

【参照リリース】日本企業に内定した特定技能の外国人材企業へ望む福利厚生1位は「資格取得などキャリアアップ支援」