外国人留学生の3割弱が就職活動でSNSを活用、パーソル総合研究所×「CAMP」調べ

総合人材サービスを展開するパーソルグループのパーソルキャリア株式会社(以下パーソルキャリア)の若年層向キャリア教育支援プロジェクト「CAMP(キャンプ)」と、株式会社パーソル総合研究所(以下パーソル総合研究所)は6月18日、「留学生の就職活動と入社後の実態に関する定量調査」の結果を公表した。

本調査は、大きく2つに分かれており、1つ目は外国人留学生の「就職活動について」の調査、もう一つは「入社後の意識・実態について」の調査だ。

まず、外国人留学生の「就職活動について」の調査のうち、就職活動関連の情報収集に活用した情報源については、1位「企業・口コミサイト以外のWebサイト」(留学生=34.7%、日本人=9.6%)、2位「企業のSNS公式アカウント」(留学生=26.4%、日本人=7.3%)、3位「公式アカウント以外のSNS」(留学生=23.1%、日本人=5.8%)が上位に挙がった。外国人留学生は日本人に比べ、合同会社説明会や学校の就活ガイダンスの活用は少ないことが判明した。企業側はネットやSNS上などで、外国人留学生向けの情報を発信していくことが重要だ。

「留学生が就職活動で活用した情報源ランキング」(パーソル総合研究所・CAMPの「留学生の就職活動と入社後の実態に関する定量調査」)

次いで、「入社後の意識・実態について」の調査のうち、入社をした企業に対する満足度は、外国人留学生が日本人を上回っていることが明らかとなった。外国人留学生の満足度は、内定承諾直後96.4%、入社直後91.9%、入社3年以内70.3%となる。一方、日本人は73.5%、64.3%、46.8%と推移する。いずれの時点でも外国人留学生の入社した企業への満足度は、日本人を大きく上回り、継続的に高いという結果が判明した。

「入社企業に対する満足度」(パーソル総合研究所・CAMPの「留学生の就職活動と入社後の実態に関する定量調査」)

同調査は、大学・大学院に通う外国籍の学生300人と、日本の大学を卒業後、日本で就職活動を行った人で、現在日本で働いている元留学生(正社員で、就職5年以内)200人を対象に、2020年2月14日から3月2日までの期間に実施された。

今回の調査で、外国人留学生の3割弱が就職活動でSNSを活用して企業の情報などを集めていることが判明した。外国人留学生を採用したいと考えている企業の採用担当者は、この機会にSNSでの採用活動に挑戦してみてはいかがだろうか。

【参考サイト】パーソル総合研究所×「CAMP」、「留学生の就職活動と入社後の実態に関する調査結果」を発表 日本型雇用や就活のあり方に留学生の過半数が違和感