株式会社マイナビは、日本でアルバイトをしている在日外国人を対象とした、「マイナビ 2020年在日外国人のアルバイト実態調査」の結果を発表した。対象となったのは16歳以上の現在日本でアルバイトをしている在日外国人で、本調査は今回で2回目となる。
設問は、「現在のアルバイト先の働きやすさ(単一回答)」「日本で働いてみて必要と感じた改善点(複数回答)」「日本で働いてみて感じた違い(複数回答)」「日本でアルバイトを探す際に大変だったこと(複数回答)」の4問で有効回答数は300名だった。
アンケートの結果、9割強(97.3%)の在日外国人が現在のアルバイト先が働きやすいと回答。その一方で、アルバイト先に対して感じた改善点については、「勤務時間の長さ(34.3%)」や「異文化への理解(32.3%)」など、日本の雇用文化に対して改善を求める声が多い結果となった。
また、実際に日本で働いて感じた母国との違いについては、「挨拶・マナーが厳しい(27.3%)」、「時間に厳しい(26.0%)」、「上下関係が厳しい(24.0%)」など、日本特有の文化に戸惑いを感じている外国人が多いことがわかった。
加えて、日本でアルバイトを探す際に大変だったことについては、「外国人が勤務可能な求人が少ない/または限られている(35.0%)」が最も高く、続いて「求められる日本語レベルが高すぎる(31.7%)」や「日本語での履歴書など、書類の準備(30.0%)」など、語学力や企業が外国人に求める日本語能力の高さに悩む声が続いた。
政府主導で外国人の受け入れ施策が進んでいるものの、企業レベルではまだまだ外国人労働者を受け入れる体制が整っていない場合も多い。今後、さらなる外国人労働者の増加が予測されるなかで、民間企業でも早急な受け入れ体制の整備が必要となってくるだろう。
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