ディスコ、外国人留学生・高度外国人材の採用に関する調査結果を公表

就職支援サービスの「キャリタス就活」を運営する株式会社ディスコは1月24日、全国の有力企業を対象に、日本の大学や大学院に留学する外国人留学生の採用実態を中心に、日本で勤務する大学卒以上の高度外国人材の採用や活用、課題等を調査・分析した結果を公表した。

このうち「留学生を採用する理由」「入社3年後の離職率」「留学生を採用したことによる自社への影響」「外国人社員の活用課題」についてみていく。

まず「留学生を採用する理由」は、「優秀な人材確保」がもっとも多く回答の7割以上を占めた。続いて、「日本人社員への影響を含めた社内活性化」「外国人ならではの強みを発揮してもらうため」がそれぞれ3割以上で続いた。そして、「留学生を採用したことによる自社への影響」は、異文化・多様性への理解の向上」が65.6%、「日本人社員への刺激・社内活性化」が62.4%と同程度で、「グローバル化推進への理解」が43.0%と続いた。これらをみると、採用する理由通りに、採用後に自社への好影響を実感している企業が多いことがわかる。

さらに「入社3年後の離職率」については、「日本人新卒社員と同程度」が61.3%、「日本人新卒社員より低い」が21.3%で、「日本人社員と変わらない」もしくは「日本人社員より低い」と回答した企業が8割以上にのぼった。

最後に、「外国人社員の活用の課題」は、「社内での日本語コミュニケーション能力の不足」がもっとも多く44.8%、「海外人材を活用できる日本人管理者の不足」が39.1%、「文化や価値観、考え方の違いによるトラブルがある」が35.3%と続いた。言葉による意思疎通がしにくいことや、相互理解が不十分なことで生じるトラブル、また、採用した後に協力して働く体制を整えることに苦慮している企業が多い傾向にあるようだ。

調査は全国の主要企業14,509社を対象に、2019年12月9日から12月18日まで、インターネット調査の形式で行われ、回答社数は679社だった。

【詳細レポートページ】外国人留学生・高度外国人材の採用に関する調査結果
【サービスサイト】キャリタス就活
【コーポレートサイト】株式会社ディスコ