理系外国人留学生の人材紹介を強みとする株式会社オリジネーターは2020年12月3日、当社が運営する外国人留学生就職情報サイト「リュウカツ®』の登録者を対象に実施した、日本での就職に関するアンケートの結果を発表した。
【調査概要】
調査名 | 「第2回 理系外国人留学生の会社選びと キャリアプランに関するアンケート」 |
対象者 | 当社が運営する外国人留学生就職情報サイト 「リュウカツ®」の登録者 |
調査方法 | インターネット調査(日本語と英語で調査) |
調査期間 | 2020年10月~11月 |
有効回答数 | 297名 |
調査目的 | 理系外国人留学生の実態を調査することで 正確なニーズを把握するとともに、業界データとして 活用されること |
【アンケート結果のポイント】
・ 就職先を選ぶ際重要視するのは「高い給与水準」と「グローバルな仕事」
理系外国人留学生が就職企業を選ぶ際に重視する点として、1位「給与水準が高い」(39.7%)、2位「グローバルに仕事ができる」(39.1%)が挙げられた。 また「職場環境や社風が合う」(34.0%)、「外国人社員の採用実績がある」(16.5%)、「残業が少ない」(12.5%)などの項目が昨年比でポイントを上げており、外国人が働きやすい、受入れ体制がしっかり整っている職場を重視する傾向が強まった 。
Q.日本で就職するにあたって、不安なことはありますか?(複数回答)

・「外国人だと昇給・昇進できない」不安 がある一方、「1社で10年以上働きたい」の声
日本で就職するにあたって不安なことについて、「外国人だと昇給・昇進できない」という回答が半数以上(55.2%)となった。一方で1社で何年働きたいかという質問では、「10年以上」という回答が32.7%(昨年比5.1pt増)と最多となり、日本での就職に中長期的な展望を持つ理系外国人留学生が増えていることが分かった。
Q.日本で就職するにあたって、不安なことはありますか?(複数回答)

Q.日本の企業に就職した場合、1社で何年ぐらい働きたいですか?(単一回答)

・強みは「グローバルな視野」と「母国と日本の文化・慣習を理解」
外国人であることの強みは、「グローバルな視野を持っている」(71.0%)と「母国と日本それぞれの文化・慣習を理解している」(67.7%)が多くの回答を得た。なお、昨年と比べて、「グローバルな視野を持っている」(71.0%)は12.9pt増、「母国と日本それぞれの国民性を理解している」(48.8%)は11.0pt増と大幅に上がっている。
Q.日本人に比べて、外国人であることの強みは何だと思いますか?(複数回答)

・新型コロナの影響で日本での就活は「計画通り進まなかった 」
新型コロナウイルス感染拡大を受け、就活で影響が大きかったことについては「就活イベントや面接が中断・延期となり、計画通りに進まなかった」(52.5%)が最多だった。もともと留学生にとって日本での就活はハードルが高い傾向にあるが、今年はコロナの影響によって一層苦労したことが伺える。
Q.新型コロナウイルスの感染拡大を受け、就職活動で影響が大きかったことは?(複数回答)

今年は新型コロナの影響もあるのか、全体的に昨年と比べ安定志向の回答が多く見られた。また勤務地へのこだわりに関する質問では、「勤務地にこだわらない」と答えた割合が昨年よりも4.3pt増加しており、リモートワークの普及も理系外国人留学生のキャリア設計に影響を及ぼしていることが感じ取れる。時代とともに変化していく就活生の傾向に今後も注目していきたい。
本アンケートの全文レポートはこちら(PR TIMES記事内リンク)からダウンロードできる。
【参照リリース】アンケート結果『2020年版 理系外国人留学生の会社選びとキャリアプラン』日本での就職は「外国人だと昇給・昇進できない」不安が半数以上(55.2%)