エンワールド・ジャパン、グローバル企業の中途採用実態調査レポートを公開、約6割が「応募者のマッチ度」に課題

グローバル人材の採用や転職に関する支援を行っているエンワールド・ジャパン株式会社は、国内の外資系企業・日経グローバル企業248社への調査をもとに、レポートを公開した。

新型コロナウイルスの影響により、欧米式のジョブ型雇用が日系企業に広がるなど、旧来の日本型雇用制度は崩れつつあり、企業の採用や社員の働き方が急速に変化している。

このような中で、同社は企業の中途人材の採用戦略に役立ててもらうことを目的に本調査レポートを発行した。以下は調査から抜粋した代表的な質問と回答だ。

Q1. 現在の採用課題を教えてください。

外資系・日経グローバル企業が現在抱える採用課題では、「応募者のマッチ度」が1位となった。応募者が増えればいいというわけではなく、自社にあった候補者をいかに増やすかが課題となっている。

Q2. 採用課題を解決するために改善が必要なのは、どのような点だと思いますか。

日系企業が採用課題解決に最も重要な点と考えているのは「給与・年収」であった。一般的に外資系企業の方が給与水準が高いことから、優秀な人材を確保するためにオファーの水準を揃える必要性を感じているようだ。
外資系企業では「会社のブランド力」が1位に上がった。ジョブ型雇用の外資系企業では、転職希望者が職務ベースで仕事を探すため、同じ職務内容でもより魅力を感じてもらうためブランド力が重要だと考えていることが判明した。

Q3. 中途採用の平均的な選考期間はどれくらいですか。

平均的な選考期間の長さは、外資系、日経企業ともに1ヶ月が一番多かった。外資系企業では、本国や海外支社に採用担当者が在籍している場合もあることから、2位以下では採用期間が日系企業よりも長引く傾向が見られた。

調査概要

【調査方法】インターネット調査
【調査地域】全国
【有効回答数】248社
【調査実施期間】2020年7月31日~8月7日
【調査対象】企業の人事・採用担当者、経営者
【回答者属性】外資系企業  63%、日系企業  37%

本調査レポートでは、グローバル人材の中途採用の現状と課題、人事の現状と課題に関してのデータを俯瞰的に把握することができる。調査レポートは日本語版英語版がそれぞれダウンロード可能だ。中途採用を行っている企業はぜひ入手してみてはいかがだろうか。

【参考リリース】【外資系、日経グローバル企業の中途採用実態調査】採用課題や採用種目などの15項目の傾向を外資系・日経企業別で公開