就職支援サービスの「キャリタス就活」を運営する株式会社ディスコは8月19日、2020年3月卒業予定の外国人留学生の就職活動状況について、320人を対象に調査した結果を公表した。
調査結果によると、2020年3月卒業予定の外国人留学生の7月時点の内定率は前年比2%減の40.6%、内定社数の平均は1.7社だった。文理別にみると、文系は39.2%、理系は44.1%だった。一方、国内学生の内定率は84.0%、内定社数の平均は2.2社となっている。
続いて、外国人留学生の就職難易度についての項目では、「とても厳しい」が41.3%、「やや厳しい」が38.4%と、合わせて8割近くが厳しいと感じていることがわかった。
また、外国人留学生の就職活動当初の志望業界のうち上位5業界をみると、文系学生では総合商社が35.5%でもっとも多く、ホテル・旅行業が26.4%、情報処理・ソフトウェア・ゲームソフト関連業が21.8%、専門商社が18.6%と続いた。一方、理系学生では電子・電機業が29.3%、自動車・輸送用機器業が28.3%、医薬品・医療関連・化粧品業が26.1%、建設・住宅・不動産業が26.1%、機械・プラントエンジニアリング業が25.0%と続いた。
さらに、外国人留学生が日本企業に抱いているイメージについての項目をみると、「社員研修が充実している」が78.1%、「高い日本語力が求められる」が75.9%、「福利厚生が整っている」が65.9%、「年功序列の賃金制度」が64.4%、「技術力が高い」が58.4%、「経営が安定している」が58.1%と過半数を占めた一方、低い割合だったのは「休暇が多い」24.7%、「昇進の機会が多い」24.4%、「短時間労働」10.3%だった。
調査は、2019年6月28日から7月18日まで、2020年3月卒業予定の外国人留学生に対してインターネット調査の形式で行われ、回答数は320人(大学院165人、学部155人)だった。
【詳細レポートページ】2020年度調査結果(2019年8月発行)外国人留学生の就職活動状況
【サービスサイト】キャリタス就活
【コーポレートサイト】株式会社ディスコ