パーソルキャリア、バイリンガル・マルチリンガル人材採用の年次マーケットレポート2021を公開

転職サービス「doda」をはじめとした採用支援等のサービスを運営するパーソルグループのパーソルキャリア株式会社は、バイリンガル・マルチリンガル人材採用における傾向、給与、今後の展望等をまとめた年次マーケットレポート「Market Overview Report 2021」を公開した。

本レポートは、同社が運営するバイリンガル・マルチリンガル人材サービス「BRS」を利用した企業119社へのアンケート、日常的に企業や希望転職者とやりとりを行っている「BRS」コンサルタントの知見によりまとめられたものだ。以下は本レポートの一部内容だ。

2020年の3大傾向は「ITの活用」、「グローバル化」、「選択と集中」
2020年には大きく3つの傾向が見られた。

1つ目に各業界でITが活用されたことだ。新型コロナウイルスの影響でITの需要が増し、業界知識やITスキルを持つ人材の採用が激化している。

2つ目は「グローバル化」だ。現在、国内で完結するビジネスは減少し、複数の国にまたがりグローバルスタンダードに合わせたビジネスが当たり前になっている。そこでは複数の言語を話す以外にも、グローバル社会での交渉能力、多数の国をまとめるプロジェクトマネジメントスキルを持つ人材が求められている。

3つ目が「選択と集中」だ。規制緩和やグローバル競争の激化により、自社にない製品や事業の獲得を目指したM&A、強みではない部門の売却などの業界再編成の動きが見られた。そのため、強いリーダーシップを持つ人材、高い適応力と柔軟性を持った人材が求められている。

2021年、IT人材不足はより深刻化
経済産業省の「IT人材需給に関する調査」によると、2030年にはIT人材が59万人〜79万人不足すると言われている。新型コロナウイルスの影響でDXの重要性は以前に増して高まっており、IT人材採用の競争は今後ますます激化していく。採用計画を満たすためには、外国籍、シニア人材、フリーランスの活用など、母集団対象を拡大していくことが必要だ。

就業環境の柔軟性と採用スピードが優秀な人材の採用への鍵に
コロナ禍で広がったリモートワークにより、人々はより柔軟な就業環境を求めるようになった。転職活動においても就業環境への関心が高くなっており、今後の採用成功に大きな差をもたらすポイントになりそうだ。また、2020年に広がったオンライン面接は企業と転職希望者双方にとってメリットが多く、2021年も活用されるだろう。リモート面接によってよりスムーズでスピーディな採用が実現されている。そのため従来のスピードで採用を行っている企業は、語学力を持ち合わせた優秀な人材を逃す事態が増えていくと予想されている。

詳細レポートのダウンロードはホームページから

本レポートでは、各業界や採用のトレンドに加え、新型コロナウイルスによる新しい働き方がどのように浸透しているかにも注目している。バイリンガル・マルチリンガル人材採用を検討している企業の方々は、ぜひ本レポートを活用し、採用戦略を立ててみてはいかがだろうか。

【参照リリース】バイリンガル・マルチリンガル人材サービス「BRS」BRS Market Overview Report 2021をリリース~各業界・業種の2021年の年収予測から採用トレンドまでを網羅~
【関連ニュース】ディスコ、2020年版「外国人留学生/高度外国人材の採用に関する調査」結果発表