外国人を採用する5つのメリット

少子高齢化に伴う労働力不足が深刻化し、新卒・中途採用を問わず売り手市場が進むなか、新たな採用ターゲットとして多くの企業から注目を集めているのが外国人です。労働意欲も高く語学力も高い外国人人材は、グローバルに事業展開をしている大企業から海外販路開拓を進めたい中小企業にいたるまで、幅広い業種・規模の企業から多くの期待を集めています。

しかし、はじめて外国人採用を検討されている経営者や人事担当者の皆様の中には、外国人人材の採用が組織や事業に対して具体的にどのような好影響を及ぼすのか、具体的なイメージを持てていない方も多いかもしれません。そこで、今回はまだ外国人人材の採用経験がないという方向けに、外国人を採用するメリットを詳しくご紹介します。本記事を参考にしつつ、ぜひ優秀な外国人人材を確保し、会社の発展にぜひ役立ててください。

外国人人材が必要な理由

少子高齢化が深刻化する現状の日本では、外国人労働者を適切に日本に取り込まなくては、日本全体の経済力が落ちることはもちろん、各企業が生き残ることも難しくなります。また、人口減少の中、インバウンドやアウトバウンドで経済のグローバル化に対応するためにも、外国人の雇用は避けて通ることができない時代に突入しているとも言えます。2020年、新型コロナウィルスの影響でインバウンドやアウトバウンドのニーズは一時的に下がっていますが、企業を長い目で見ると必要な人材と考えれます。

外国人を採用する5つのメリット

外国人を採用するメリットは、大きく上げて下記の5つが挙げられます。

  1. 優秀な人材の確保
  2. 若手人材を確保しやすい
  3. グローバル展開の貴重な戦力になる
  4. 多種多様な人材で社内が活性化
  5. 多角的な視点からアイデアが生まれる

1. 優秀な人材の確保

優秀な人材の確保は企業の発展に欠かすことができません。今後は日本市場が縮小し、経済のグローバル化もますます進行することを考えると、日本人のみで組織を作ることは今後の企業運営において大きなリスクになりえます。

実際に、優秀な人材の定義の一つである「学歴」に目を向けてみると、日本が直面している状況がよりリアルに分かります。世界大学ランキングを見ると、日本の最高学府である東京大学は世界42位、京都大学は65位、慶應義塾大学や早稲田大学は世界600位〜800位に位置しています(2019年度)。一方で、200位以内に入った東アジアの大学は中国(7校)が最も多く、香港(5校)、韓国(5校)、シンガポール2校(2校)と続きます。なお日本は2校です。

もちろん学歴が全てではありませんが、日本の人材マーケットのみに焦点を当てていると、優秀な人材を逃すこともあることがよく分かります。国籍にとらわれず、グローバルな規模で人材採用を考えることで、より優秀な人材にリーチすることができるようになります。

2. 若手人材を確保しやすい

外国人採用の場合は、日本の採用市場と異なり、20~30代の若手人材を採用しやすいというメリットもあります。日本の平均年齢は46歳なのに対し、東南アジア諸国ではベトナムが31歳、ミャンマーが28歳、インドネシアが29歳、フィリピンが24歳(※ 2018年時点)と非常に若くなっており、豊富な若年労働力を抱えています。また、彼らにとって日本は働きたい国の一つであり、就労意欲が高い点も魅力的です。東南アジアでは日本円で月給2〜3万円程度で生活をしている方も多いため、日本で働くことで本人だけでなく家族も経済的に潤います。そのため、日本の大学へ留学する学生や母国で数年働き、来日し日本語学校へ通う学生が多く、日本に就職するために来日しているので、意欲をもって仕事に励む外国人労働者が多く、貴重な戦力としての活躍を期待することができます。

3. グローバル展開の貴重な戦力になる

グローバルに事業を展開している企業や、これから海外への事業展開や販路開拓を考えている企業にとって貴重な戦力となるのが、外国人人材です。グローバル展開を検討する際に、最初の障壁となるのは「言葉」ですが、進出したい国出身の外国人労働者を採用すれば言葉の壁がなくなるうえ、対象国の文化に精通しているという大きな強みも得られます。現地の商習慣や考え方など、その国で育った人にしか分からないことも多くありますが、外国人人材であればそれらを踏まえたうえで仕事を進めることができるので、海外進出先の顧客やスタッフと日本のスタッフをつなぐブリッジ人材や海外拠点の立ち上げとして機能するというメリットがあります。

4. 多種多様な人材で社内が活性化

多様なバックグラウンド、価値観を持つ外国人を社内に受け入れることは、社内の活性化にもつながります。日本人だけのチームでは決して生まれてこない柔軟な発想や新しい仕事の取り組み方など、外国人人材から学ぶべき点が多くあります。外国人を採用したことで、日本人社員のモチベーションが高まり、社内にインパクトを与える事例が多くあります。また日本企業の1時間あたりの生産力は先進国でワーストだと言われていますが、外国人人材を採用することでこのような日本の閉鎖的な環境を脱却し、グローバルに活躍できる企業へと進化するきっかけを作ることができます。

5. 多角的な視点からアイデアが生まれる

日本企業はトップダウン(上意下達)方式の経営が一般的ですが、世界トップ10に入るグローバル企業の経営方式は異なります。例えば「働きやすい企業ランキング1位」に輝いたことがある米Facebook社は原則として部長や課長などの役職がなく、従業員全員がフラットな関係にあります。生産性を高められる仲間や環境を社員自らが作り出し、個々の発想を柔軟に取り入れることで発展しています。

このように世界有数の企業であればあるほど柔軟な働き方を推奨しており、多様な視点を受け入れることで新しいアイデアが生まれやすい環境を作り出しています。多様な価値観と経験を持つ外国人人材は、日本企業ならではの無駄やシステムを根本から覆し、新しいアイデアを生み出すうえで大いに貢献してくれます。

まとめ

いかがでしょうか。今回は外国人を採用するメリットについて詳しくご紹介しました。外国人採用にあたっては「日本企業での働き方に対応できるか」「言葉の問題はないか」「日本人のような勤勉さはあるか」など頭を悩ませる問題もあるかと思いますが、実際に外国人を受け入れることで、そのハードル以上に多くのメリットを実感することができるようになるはずです。外国人を採用することで、彼らを「特別扱い」するのでなく、文化の違いから「配慮」することが大事です。外国人採用に興味がある経営者、人事担当者の方はぜひ最初の一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?

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