オンラインでの就職活動経験の差によって対面・オンラインの希望が変わる、リクルートキャリア調べ

株式会社リクルートキャリア(以下、リクルートキャリア)が運営する、よりよい就職・採用のあり方を追究するための研究機関「就職みらい研究所」は、大学生・大学院生を対象に「就職プロセス調査」を実施し、8月26日にその結果を発表した。

新型コロナウイルス感染症によって、就職活動のオンライン化が進んでいる。今回、リクルートキャリアでは、2021年卒の学生が就職活動のプロセスについて「対面」「オンライン」のどちらを希望するかを調査。

「学生全体」で見ると「対面」を希望する学生が24.9%で一番多いものの、「オンライン就職活動」の経験の量によって、その希望には差があることが分かりました。例えば、「個別企業の説明会」における希望差は、「Web説明会未経験の学生」では、49.2%が対面での実施を希望しているのに対し、Web説明会の経験企業数が「10社以上」の学生は、58.5%がオンラインでの実施を希望していることが分かった。

また、「面接」における対面・オンラインの希望差をWeb面接経験企業数別に見ると、オンライン希望の学生は「未経験者」が9.3% 「1~4社」が24.9%、「5~9社」が32.5%、「10社以上」が30.4%。

最終面接まで行くと、オンライン希望の学生は「Web面接未経験者」が4.9%、「Web面接経験者のうち、Web最終面接未経験者」が15.7%、「1社」が14.8%、「2社」が11.7%、「3社以上」が24.1%と、3社以上web最終面接を経験した学生は、他の学生に比べてオンラインでの最終面接を希望している割合が高い。

今回の調査によると、オンライン就職経験の慣れによってオンライン面接の希望が異なった。外国人留学生の場合は、母国の家族のやり取りなどオンライン通話に慣れている傾向だが、オンライン面接となると日本語が伝わりづらいという側面もある。
企業は、各プロセスで実施したいことにどちらの手法が最適なのかを検討しながら対面、オンラインの手法を取り入れていく必要があるだろう。

【参照リリース】【2021年卒就職活動TOPIC】対面とオンラインの就職活動、学生はどちらを希望する?オンライン経験の量によって差