理工系留学生対象に就活緊急アンケート実施、7割が国内での就活継続望む

理工系外国人留学生の人材紹介を強みとする株式会社オリジネーターは、同社が運営する外国人留学生就職情報サイト「リュウカツ」登録者を対象に、新型コロナウイルスの感染拡大が就職活動に与える影響について緊急アンケートを実施した。

その結果、回答者の7割以上が国内での就職活動を継続し、6割以上が「企業の最新の採用情報」を必要としていることがわかった。

対象となったのは「リュウカツ」登録者のうち、2020年9月卒業・2021年3月卒業予定の学生で、調査は2020年4月6日から10日の間に日本語と英語によるWEBを介して行われた。

設問は「Q1.今の状況を教えてください」「Q2.新型コロナウイルスの影響で就活に何か変化がありましたか?」「Q3.(Q2で「ある」と回答した場合)どのような変化がありましたか」「Q4.就職活動の状況についてお答ください」「Q5.WEB説明会やWEB面接を実施することについてお答えください」「Q6.(Q5で直接対面がよいと回答した場合)なぜ、直接対面をした方がよいと思いますか?」「Q7.現状、就活に関して求めることは何ですか?」「Q8.就職活動に関する情報はどこから入手していますか?」「Q9.現在、就活に関連して、懸念することや不安、要望はありますか?(自由記述)」の9問で、有効回答数は105名。

アンケートの結果、約9割(88.6%)の留学生が就職活動に新型コロナウイルスの影響が「ある」と回答し、参加予定だった企業説明会や就活イベントが中止や延期になったという回答は8割近くにも上った。一方で55.9%が「会社説明会が対面ではなくWEBになった」という回答をしていることから、臨機応変に対応し採用活動を継続している企業も多いこともわかった。あわせて、7割以上(71.4%)の学生が国内での就職活動を継続していることも判明した。

また、説明会や面接の方式については「説明会・面接ともにWEBだけで問題ない」とする学生が42.9%であったことに対し、「説明会はWEBでもよいが、面接は直接対面がよい」と答える学生が39.0%と、ほぼ同程度の回答数となった。日本人学生以上にWEBに対して抵抗が少ないという印象を持たれがちな外国人留学生だが、採用に直結する面接に関しては対面で行いたいというニーズも高いことも明らかになった。

留学生が就職活動に求めるものとしては、「企業の最新の採用情報」が回答の61.9%を占め、最多となった。Q9の自由記述でも「そもそも日本の就活システムに詳しくないのに、今は情報が早く変わるので情報収集が難しい」「大学の就活支援室が開いていないためどこに相談すればいいかわからない」「説明会の再開時期など先を見通せない不安がある」と言った声が見られた。

この調査で明らかとなった「留学生の多数が日本国内での就職を希望し、最新の採用情報を必要としている」という実態に対し、日本企業はどのような方策を打ち出していくのか。新型コロナウイルスにより、採用体制や業務体制の見直しを迫られている現在、留学生の「生の声」を反映したこの調査結果の価値は非常に高いと言えるだろう。

【コーポレートサイト】株式会社オリジネーター