外食業・宿泊業向け特定技能ビザ専門就労マッチングサイト「MUSUBI」サービス提供開始

ウェブシステム開発事業等を手がけるキャスレーコンサルティング株式会社は5月20日、不動産取引業等を手がける株式会社大東と共同出資し、外食業・宿泊業に向けた特定技能ビザ専門就労マッチングサイト「MUSUBI」をリリースした。「MUSUBI」は、2社が共同運営するスマートハウス・アソシエーション事業協同組合より提供開始する。

同サービスでは、企業側は条件サーチ、マッチング、リモート面接等の機能があり、企業の人事担当者が自ら外国人材を見つけることができる。人材の国籍として、まずはインドネシア、ベトナム、中国、フィリピン等を中心に展開する予定だ。加えて、採用後の外国人の住居やビザ取得支援、日本語や技能の習得支援などワンストップのサポートも用意している。基本システムは無料で利用でき、採用が決まった場合のみ、求職者年収の18%程度の利用料が発生する。

一方、外国人材は好条件かつ自分に合った仕事や職場環境を見つけるための条件サーチ、マッチング等の機能が無料で利用できるため、ブローカーを通さずに仕事を探すことができる。そのほか、ビザの取得支援、日本語学習のサポート、日本での生活支援などのオプションも用意されている。

2社は同サービスをリリースした背景として、まず特定技能ビザが施行される以前の技能実習制度では現地の人材ブローカーが介在し、実習生から法外な費用を受けとる国際的な人権問題があったことを挙げた。「MUSUBI」を利用することで、外国人材はブローカーを介さずに日本企業を見つけることができる。

また、日本国内の課題である人手不足に関しても、今後5年で外食業で29万人程度、宿泊業で10万人程度の労働者が不足する見込みであることから、日本の外食業・宿泊業の企業と、失業率が高い若年層のアジアの人材をつなぐことで双方の課題解決をめざすとしている。

今後は、インバウンド需要がピークに達することが見込まれる2020年までに「MUSUBI」を通して日本企業に採用される外国人材を5,000名、ビザ取得や教育などの関連サービスの拡充により売上高30億円を目指す。また、2021年以降は「MUSUBI」を通じて就労した外国人材が日本の「おもてなし」文化を母国で伝えられるよう、帰国後の就労・雇用・企業支援サービスの展開も予定している。

【ウェブページ】特定技能ビザ専門|就職マッチングサービス「MUSUBI」