総合人材サービス業を手掛ける株式会社grooves(以下、グルーヴス)は4月24日、旅行業等を手掛ける株式会社JTB(以下、JTB)と、国内の宿泊施設をはじめとしたツーリズム産業の人材不足解消と地域経済の活性化を目指し、両社で高度外国人材の採用支援に取り組むべく、資本業務提携したことを公表した。
これにより両社は5月以降、国内複数の地域・施設で実証実験を開始する。具体的には、全国の宿泊施設を対象とした人材課題調査、複数の地域で、宿泊施設のニーズに応じグルーヴスが運営する外国人材採用の総合プラットフォーム「GRIP ON」を活用した高度外国人材の紹介、そして外国人材採用における定着プログラムや生活サポートなどの関連サポートプログラム開発を行う。
2004年に創業したグルーヴスは、かねて人材領域で事業を展開しており、現在は地域金融機関と提携し「都市部から地域への人材還流事業」や、「GRIP ON」の運営を開始している。一方のJTBは、約100年の旅行業で培ったノウハウを活かして、地域の人びととともに地域資源を発見し、磨きをかけ、日本全国、世界各国からの集客をうながすことで地域活性化を図る継続的な活動を実施することを目指している。
なお、グルーヴスは今回の資金調達ラウンドにおいて、JTBのほか、株式会社南都銀行と式会社ベンチャーラボインベストメントが共同で設立した「ナントCVCファンド」、株式会社OKBキャピタル、既存株主である株式会社ヒトメディア、株式会社インスパイアPNBパートナーズが運営するファンド「PNB-INSPiRE Ethical Fund 1」、株式会社地域創生ソリューションが運営するファンド「ALL-JAPAN観光立国ファンド」からの資金調達を実施している。
両社は今後、高度外国人材の採用支援をとおし、人材不足の解消を目指すとともに、ツーリズム起点での地域創生に貢献していく方針だ。